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執筆者の写真horizonsoundstaff

Rupert Neve Designs Portico II Master Buss Processorを導入しました!


2ミックスにも掛けられるステレオコンプレッサを導入しようと以前から考えていまして、ようやく導入する機種が決まって手元に届きました。機種は「Rupert Neve Designs Portico II Master Buss Processor」(上の写真の黒いアウトボード)です。


商用レベルでも定番機種となってきている感じのする「Rupert Neve Designs Portico II Master Buss Processor」はミックス、マスタリング、レコーディングなど幅広く活躍しているそうな。


サウンドのチェックは他のサイトにお任せするとして、音質面ではやはりクリアかつ豊富な機能を備えているので「これさえあれば何でもできる」位に素晴らしいアナログ機器です。


まずコンプレッサですが、PeakとRMSの2つのモードが選べるだけでなく、ローパスのみコンプレッサ処理をしない「SC124Hz」モードが付いています。これをONにすると低音のエネルギーを残したまま上物にコンプレッサを掛けられるので低音のパンチが残る感じがします。とても重宝するコンプレッサです。


さらにリミッターが付いています。リミッターは正直導入したばかりで使い方がいまいち分かっていませんので今回は割愛します。なにやらインテリジェントな処理をしているらしいです。


Rupert Neve Designsのアウトボードといえば倍音を付加する「Silk」モードが評判が良いので気になっていた機能です。「Silk:Red」モードと「Silk:Blue」モードの2つが選べてこれまた汎用性が高い機能です。歌をはっきりと聴かせたいならいまのところ「Silk:Red」モードの出番が多いかなと思っています。「Texture」でかかり具合を調整できるのでいろいろな曲にベストなセッティングを見つける事ができます。がっつり掛けても違和感なく自然なサウンドに仕上げてくれるのでとても使いやすいです。


さらに「Rupert Neve Designs Portico II Master Buss Processor」には、「Depth」機能と「Width」機能がついています。至れり尽くせりです。


「Depth」機能はセンター成分の奥行きを調整する機能で、周波数を選択できる「EQ」機能も有効にできます。キックやベース、ボーカルを前に出したい時などに、これまた重宝します。「EQ」機能で「LF」を選択してがっつりかけると低音の押し出し感が今風な感じになるのが気に入っています。


「Width」機能はステレオの広がりを調整できます。こちらも周波数を選択できる「EQ」機能がついていますので、たとえば「HM」を選んで「Width」を右に捻れば一気に2ミックスに広がりを付ける事ができます。


「Depth」機能と「Width」機能を使えばM-S処理ができて、バランスの良いミックスとしてよく言われる逆三角形のイメージが簡単にできます。しかも、コンプレッサの「SC124Hz」モードONだと低音のエネルギーが奇麗に残せるのでとても迫力の有るサウンドになります。


逆に「Depth」機能を強調するのではなく、左に回してすっこしセンター成分をおとなしくさせ、「Width」機能でステレオを強調すればアンビエントを強調したサウンドになります。これはこれで、オーケストラ物や映画音楽といった歌がメインでない楽曲にはぴったりかもしれません。


「Rupert Neve Designs Portico II Master Buss Processor」は、僕にとっては高い買い物でしたが、機能の豊富さだけでなく、通すと太くなる感じのする質感で、音の密度が上がる感じがとても気に入っています。満足の行くアナログ機材でした。


これから長くお仕事の相棒として活躍してくれる事をとても楽しみにしています。


もちろん、出品しているサービスでは「Rupert Neve Designs Portico II Master Buss Processor」を通したサウンドを提供していきますので、レベルアップしたホライゾンサウンドをどうぞよろしくお願い致します。


~ホライゾンサウンド~

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