Spectral De-noiseで様々なノイズが消せる(Standard以上)
iZotope RXのTIPS的なお話を紹介いたします。
iZotope RXのSpectral De-noiseは頻繁に使うノイズ除去モジュールです。
これを使うことで、室内の反射音(リフレクションノイズ)や、A/D変換時に発生するホワイトノイズ、エアコンや扇風機などの環境音など、大体のノイズは取り除くことができます。すごく便利です。
iZotope RXでホワイトノイズを消す方法
iZotope RXはスタンドアロン起動が基本的な使い方です。ここではスタンドアロン起動を前提に解説します。
まず、取り込んだトラックのうち、ボーカル歌唱や楽器の演奏がされていない、無音の部分を指定します。指定はマウスで希望の箇所をドラッグすることで可能です。指定時には、必ず縦幅すべてを覆うように指定してください。
パフォーマンスのない箇所を指定したら、Spectral De-noiseをクリックしましょう。Spectral De-noiseモジュールが立ち上がります。
Spectral De-noiseを立ち上げたら、指定した空白部分から、ノイズ情報を信号として記憶させます。『Learn』をクリックしましょう。
Learnでノイズ情報を記録させたら、トラックの空白部分の指定を解除します。トラック上の好きな場所をクリックしてください。
選択の解除ができたら、Spectral De-noise上で『Render』をクリックしましょう。
これで、素材を大きく損傷させることなくノイズを除去することができました。
ノイズ部分を信号として記憶し、トラック全体からその信号を取り除くことでノイズ除去を実現する、というのがSpectral De-noiseカラクリです。
ノイズを除去し過ぎないのがコツ
RX Spectral De-noiseの使い方のコツですが画面右側にある『Reduction』を操作することによって、ノイズを除去する量を調整することが可能です。
ここでのコツは、ノイズを消し過ぎてしまうと高域成分が無くなり、音声が不自然に聴こえてしまうこと。これを回避するのにお勧めなのが、画面最下段にある『output noise only』機能。ここにチェックを入れると、除去したノイズ成分のみを聴くことができます。これを時折使用しながら、良い具合にサウンドを仕上げていくといいでしょう。
Spectral De-noiseの効果
このSpectral De-noiseはレコーディング素材からノイズを除去すると歌や楽器の音がくっきりと浮き彫りになります。他にも、ミックスダウンやマスタリングでトラックをアナログ出ししたりリアンプする際に混じるノイズも除去できるので、これをやると楽曲全体がぎゅっと引き締まります。ぜひ色々な素材で試してみてください。
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